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金仏壇:宗派による違い
金仏壇は、黒漆塗りの木地に金箔を貼り、日本の伝統技術である漆塗り、蒔絵、彫刻などが結集した、豪華で荘厳な仏壇です。この仏壇は、ご本尊である阿弥陀如来の極楽浄土の荘厳さを表す象徴とされています。
金仏壇が主に選ばれる宗派
金仏壇が最も一般的に用いられるのは、浄土真宗です。浄土真宗では、金仏壇は「阿弥陀如来の浄土」を表現していると考えられています。
ただし、浄土真宗の中でも宗派によって内部の造りが細かく異なります。
- 本願寺派(お西)で用いられる金仏壇は、宮殿の屋根が一重で、内部の柱が金箔仕上げになっているのが特徴です。
- 真宗大谷派(お東)で用いられる金仏壇は、宮殿の屋根が二重で、内部の柱が黒漆塗りになっているのが特徴です。
また、浄土宗でも金仏壇を使用することがあります。
1. 金沢仏壇
- 特徴: 石川県の仏壇を代表する存在です。加賀百万石の城下町で発展した、高度な漆芸、蒔絵、彫刻、金具といった伝統工芸技術の粋を集めた豪華絢爛な造りが特徴です。
2. 七尾仏壇
- 特徴: 能登地域(特に七尾市)を中心に発展しました。堅牢で重厚感があり、京仏壇や加賀藩の技術の影響を受けながらも、能登独自の力強い美しさを確立しています。
3. 美川仏壇
- 特徴: 現在の白山市美川地区を中心に生産されてきました。金仏壇として、精巧な彫刻や堅実な造りに定評があり、地域の信仰とともに発展してきました。
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