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♦骨董コラム♦幻の技法 一枚の板から命を吹き込む加賀の鉄打出し山田宗美とは

yamadasoubi usagi①

山田宗美作  兎

山田宗美の生涯と功績


山田宗美(1871-1916)は、石川県出身の鍛金家です。本名を山田長三郎といい、1871年に加賀市で武具鍛冶師の家に生まれました。

唯一無二の技術力


父である山田宗光から金工技術を学んだ宗美は、1891年に独自の「鉄打出し」技法を確立しました。

これは、一枚の鉄板から立体的な作品を創り出す、他に類を見ない卓越した技術です。その優れた技は、「宗美の先に宗美なく、宗美のあとに宗美なし」と高く評価されました。

                      

国内外での受賞歴


宗美は、1900年のパリ万国博覧会や1904年のセントルイス万国博覧会など、国内外の博覧会で次々と賞を獲得しました。中でも、1909年の日英博覧会では、代表作「鉄打出狛犬置物」で名誉大賞を受賞しています。

その功績が認められ、1916年には皇室関連の美術工芸作家に贈られる「帝室技芸員」に内定しました。しかし、発表を目前にした同年3月15日に、44歳という若さで急逝しました。

主な作品と文化財


宗美の代表作「鉄打出狛犬置物」と「鉄打出鳩置物」は、1982年に両方とも石川県指定文化財となりました。また、彼の生誕地である加賀市大聖寺には、「山田宗美生誕之地」の石碑が建てられています。

yamadasoubi usagi②
kurose sousei hotei

まとめ



かつてはあまり知られていなかった山田宗美ですが、近年、海外の美術愛好家によってその価値が見直され、再評価されています。

弊社では、国内外のコレクターとのネットワークを活かし、お客様の大切な骨董品の価値を最大限に評価し、適正な価格で売却できるよう自社でオークションを運営しています。どのようなご相談でも、どうぞお気軽にお声がけください。しています。どのようなご相談でも、お気軽にお声がけください。

MRO北陸放送 取材
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