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♦骨董コラム♦古九谷再興へ 吉田屋窯~豊田伝右衛門

♦骨董コラム♦古九谷再興へ 吉田屋窯~豊田伝右衛門

概要と歴史

吉田屋窯は、文政年間(1818~1829年)に大聖寺の豪商、吉田屋伝右衛門が再興した九谷焼の窯です。彼は、一度途絶えていた古九谷の焼き物を復活させるため、私財を投じて九谷村の古窯跡の隣に新しい窯を築きました。

九谷焼再興への道

吉田屋はその屋号から名付けられ、古九谷に匹敵するほどの高い芸術性と品質を誇りました。その反面、利益を度外視して品質を追求したため、経営は苦しくなり、わずか7年という短い期間で閉鎖されました。

九谷焼 吉田屋 飾り皿
九谷焼 吉田屋  鉢

「青手」の様式美

吉田屋窯の作品の最大の特徴は、九谷焼の様式の一つである「青手」にあります。

これは、赤色を使わず、青、緑、黄、紫、紺青といった青色系の絵具で器全体を塗り埋める「塗り埋め様式」で描かれます。

この技法により、器全体が深みのある青色系の色調で統一され、独特の重厚感と立体感が生まれます。デザインには草花や山水などの自然をモチーフにしたものが多く、力強くも繊細な美しさを表現しています。


まとめ

吉田屋窯は、短い活動期間にもかかわらず、古九谷の様式を忠実に再現しようとした情熱と、質の高い素材によって、再興九谷の中でも特に高い評価を得ています。その美術的価値は、現代でも多くの人々に認められています。

そのような背景から、弊社は国内外のコレクターと直接繋がっており、骨董品を高く売るお手伝いが可能です。骨董品の自社オークションも運営していますので、まずは一度ご相談ください。

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