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◆骨董コラム◆唐津焼・白磁・青白磁 ・琉球陶器の歴史

青磁・白磁
白磁は、中国の北斉代には生産が開始されていたようです。宋時代の定窯がもっとも名高く、古今東西の白磁の中でも特に優れているといわれています。その後、朝鮮の高麗・李朝時代にも焼かれ、我が国では、近世初頭の肥前有田の初期伊万里以来各地で生産されて現代に至っているそうです。陶石や磁土を主原料として成形、その上に透明釉を掛けて焼成、その白の発色は、素地の白さに負う点が大きい青白磁は、影青とも呼ばれ、白磁胎の上に掛けられた釉薬の成分や還元焼成などによって、薄く青味をおび、また、彫文が施されている場合、その部分に釉がたまってより青く見える。白磁・青白磁は、
磁器の基本的技術の一つとして重要であり、伝統的陶芸の高度な一分野としても評価される。
唐津焼

創始の時期は判然とませんが、室町末期・桃山時代の天文(1352~1355)から天正(1573〜1592)の間には、肥前唐津(佐賀県)の岸岳山麓一帯に朝鮮半島より渡来した陶工たちにより開始されたと考えられています。しかし、文禄・慶長の役(1592・97)で、さらに多数の陶工が渡来帰化し、にわかに窯業地として発展し繁栄したといわれています。
琉球陶器

沖縄のやきものです。東南アジア・中国・朝鮮さらに薩摩などから技法を導入し、消化吸収して独自の陶芸を発達させました。とくに1682年、琉球王府は、知花窯、宝口窯、湧田窯などの主な窯場を那覇の壺屋に統合させ振興を図って以来、壺屋を中心として生産されました。無釉または泥釉・マンガン釉を施して焼き締めた荒焼と、灰釉・飴釉・緑釉・黒釉などを施釉して高温で焼成する上焼とに大別されています。上焼には、線彫・飛鉋・染付・赤絵・刷毛目・流掛・イッチン描(筒描)・二彩・三彩など豊かな装飾技法があり、明るく、おおらかな美しさが見られます。
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