お役立ちコラム
COLUMN
象牙登録票の取得方法
ここでは、個人で所有している象牙について登録票を取得する場合の基本的な手続きを、初めての方にも分かりやすく整理します。
※本内容は記事作成時点の制度をもとにした一般的な説明です。
実際の申請にあたっては、環境省および一般財団法人 自然環境研究センターが公表している最新情報を必ずご確認ください。
はじめに確認すべき「登録対象になる象牙かどうか」
象牙であればすべて登録できるわけではありません。
登録申請が認められるのは、主に次の条件を満たすものです。
- ワシントン条約による規制開始以前に、日本国内で取得された象牙
- もしくは、それと同等と判断される取得経緯を持つ象牙
申請時には、
- いつ頃、どのような経緯で入手したか
- 相続品・遺品であるかどうか
などを自己申告する必要があります。
状況によっては、古い領収書・鑑定書・家族の証言資料など、補足資料の提出を求められることもあります。
また、取得時期を示す資料が一切残っていない場合には、
**放射性炭素年代測定(科学的な年代鑑定)**が必要になるケースもあります。
「この象牙は登録できるのか分からない…」という場合は、
申請前に自然環境研究センターへ事前相談を行うと安心です。
象牙登録票取得までの基本的な流れ
ここでは、個人が全形牙1本を登録するケースを想定して、一般的な手順を紹介します。
Step1|自然環境研究センターへ事前相談
象牙登録を担当しているのは、
**一般財団法人 自然環境研究センター(個体等登録・認定機関)**です。
まずは電話などで連絡を取り、
- 登録の可否
- 必要書類の種類
- 年代測定が必要かどうか といった点を確認します。
この際、
- 象牙の本数
- 大きさや状態
- いつ頃から自宅にあるか
といった概要を伝えておくと、その後の案内がスムーズになります。
Step2|申請書類の準備と記入
次に、登録申請に必要な書類を用意します。主なものは以下です。
- 象牙登録申請書
- 取得経緯に関する申告書
- 必要に応じた補足書類
記入方法に不安がある場合は、
自己判断せず、早めにセンターへ確認することが重要です。
Step3|象牙の計測と写真撮影
登録には、象牙の状態を正確に示す情報が求められます。
主に必要となるのは、
- 全長(根元から先端まで)
- 重量
- 象牙全体が確認できる写真
登録後の管理を想定し、
特徴が分かる角度から複数枚撮影するよう指示されることもあります。
複数本ある場合は、
それぞれが判別できるように撮影・整理することが大切です。
Step4|手数料の支払いと書類提出
申請には所定の手数料がかかります。
- 全形牙1本につき:5,000円
※以前は3,200円でしたが、制度改正により現在は原則5,000円となっています。
支払い方法(振込など)は案内に従い、
以下の書類一式を指定先へ郵送します。
- 記入済み申請書類
- 象牙の写真
- 本人確認書類のコピー
- 手数料支払いを証明する書類
- 年代測定結果(実施した場合)
年代測定が必要になるケースについて
象牙の取得時期を証明できる書類がない場合、
規制開始前の取得であることを示すために年代測定が求められます。
この測定費用は登録手数料とは別に、申請者の自己負担となります。
費用の一例は以下の通りです。
- 簡易測定(試料1か所):約83,000円(税別)〜
- 高精度測定(試料2か所):約155,000円(税別)〜
測定機関や納期によって金額は変動します。
必要性や測定レベルについては、事前に自然環境研究センターへ相談することをおすすめします。
Step5|審査と登録票の交付
書類が受理されると、センターで内容審査が行われます。
- 不備がある場合:修正や写真の追加提出を求められる
- 問題がなければ:登録完了 → 登録票が交付
処理期間の目安は約1〜3か月程度です。
ただし、追加確認が入る場合は、それ以上かかることもあります。
一般的に必要とされる書類一覧
申請内容によって異なりますが、主に以下が求められます。
- 象牙登録申請書
- 取得経緯の申告書
- 象牙の写真
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 必要に応じて
- 購入時の書類
- 遺品であることを示す資料 など
必ず公式サイトの最新情報を確認し、漏れなく準備しましょう。
費用と期間の目安まとめ
登録手数料
- ぞう科の牙(生牙・磨牙・彫牙):1点 5,000円
処理期間
- おおよそ 1〜3か月
※制度改定により変更される可能性があります。
登録が難しい象牙・手続きが負担な場合は
象牙は、
- 年代測定費用が高額になる
- 書類準備や手続きが煩雑
- 登録できるか判断がつかない
といった理由から、個人での登録が難しいケースも少なくありません。
「登録したほうがいいのか、それとも手放したほうがいいのか…」
そんなふうに迷われている段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。



